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第38回 クレカ積立が月10万円に|SBIと楽天で計45万円の自動化

第38回 クレジットカード 投資信託いろいろ

制度や条件が変わったら、設定も変える。 その繰り返しが、いつの間にか大きな仕組みになっていました。

2024年4月、投資環境に大きな追い風が吹きました。クレジットカードによる投資信託の積立上限が、月5万円から10万円へと一気に引き上げられたのです。

このタイミングで、私はSBI証券と楽天証券の両方で、資産形成のギアを一気に上げました。

この記事の要点

  • 2024年4月、クレカ積立の上限が月5万円から10万円へ
  • SBI証券では新NISAの月30万円の内訳を組み替え
  • 楽天証券は月5万円から15万円へ増額(カード10万+楽天キャッシュ5万)
  • 背景には、楽天銀行の優遇金利の引き下げがあった
  • 銀行間の送金まで自動化し、合計月45万円が流れる仕組みが完成

1. SBI証券:カード積立10万円&自動ルートの再編

新NISAの最短攻略(5年で1,800万円)を目指し、SBI証券での積立設定を最大化しました。総額は変わらず月30万円ですが、その出どころを組み替えています。

枠金額資金の出どころ
成長投資枠月10万円三井住友カード決済(上限まで増額。引き落としは三菱UFJ銀行)
月10万円地方銀行の解約資金
つみたて投資枠月10万円地方銀行の解約資金

カード決済を5万円から10万円へ増やしたぶん、地方銀行からの入金は25万円から20万円に減りました。同じ30万円でも、ポイントが貯まる経路の割合が倍になったことになります。

地方銀行から住信SBIネット銀行(現:ドコモSMBTネット銀行)への「定額自動入金」を月20万円に設定。そこから「SBIハイブリッド預金」への自動振替を経て、毎月計30万円がオルカンへと流れる「全自動マシーン」を構築しました。

2. 楽天証券でも「月15万円」へ増額

同じく2024年4月、楽天銀行に眠らせていた資金もフル稼働させるべく、楽天証券での積立額を月15万円に大幅増額しました。

決済方法金額口座
楽天カード決済月10万円特定口座
楽天キャッシュ決済月5万円特定口座

銘柄はすべて「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」です。

3. 背景にあった、優遇金利の引き下げ

増額の背景には、楽天銀行のマネーブリッジ優遇金利の変化がありました。

時期優遇金利の扱い
当初年0.1%
2022年4月の改定残高300万円超の部分は年0.04%に引き下げ

「銀行に預けておくメリットが薄れた分、その資金を市場の成長(オルカン)に乗せるべきだ」と判断したのです。

※ただし預金と投資は、増えやすさと値動きの有無が正反対のものです。金利が下がったから投資へ、という判断が常に正しいわけではなく、どれだけの値動きに耐えられるかによります。また記載の金利条件は当時のもので、現在の内容とは異なります。

4. 2026年1月の金利改定で「正解」を確信

この2024年の判断が正しかったことは、2026年1月の楽天銀行の金利ルール改定で証明されました。

改定により、マネーブリッジの優遇金利を受けるための条件が、楽天カードの利用実績やサービスの併用状況など、非常に複雑でシビアなものになりました。

もし現金のまま持ち続けていたら、このルールの変化に一喜一憂していたことでしょう。しかし、すでに資金の大部分をオルカンに移していた私にとって、この改定は「やはり投資に回しておいて良かった」という再確認に過ぎませんでした。

5. 複雑な資金ルートを「自動化」で制する

毎月の投資額が大きいため、2024年4月から銀行間の移動も自動化しています。

  1. 楽天銀行から「おまかせ振込予約」で毎月10万円を三菱UFJ銀行へ自動送金
  2. これを、三菱UFJ銀行から引き落とされる「楽天カード」の支払い分に充当
地方銀行(定期預金の解約資金)
  └─ 定額自動入金 20万円 ─→ 住信SBIネット銀行 ─→ ハイブリッド預金 ─→ SBI証券
三菱UFJ銀行(給与振込口座)
  ├─ 三井住友カード 10万円 ─→ SBI証券(成長投資枠)
  └─ 楽天カード 10万円 ───→ 楽天証券(特定口座)
        ↑ 
    楽天銀行 ─ おまかせ振込予約 10万円 ─┘(カード支払い分に充当)
楽天銀行  
 └─ 楽天キャッシュ 5万円 ─→ 楽天証券(特定口座)

給与口座(三菱UFJ銀行)での支払いを滞らせることなく、他行の資金を自動で吸い上げ、ポイントを回収しながら「オルカン」を買い増す。

2024年の春に完成させたこのシステムは、2026年現在も揺るぎなく機能しています。

月45万円という全体像

証券会社口座金額
SBI証券新NISA(つみたて+成長)30万円
楽天証券特定口座15万円
合計45万円

第37回 新NISA1,800万円を最速5年で|全自動で月30万円積立の時点では月35万円。わずか数か月で10万円増え、年間では540万円を投じる体制になりました。

資金ルートを増やすときの3つの原則

口座もカードも増えましたが、破綻せずに回せています。守っていたのは次の3つです。

  1. 最終的な支払い口座は1つに保つ — カードが2枚でも、引き落としは給与口座だけ。第33回 月14万2千円の自動積立|仕組みを作ってほったらかしの全体像で決めた原則をここでも崩していません
  2. 他行の資金は「吸い上げる」形にする — 楽天銀行から給与口座へ自動送金し、カード支払いに充てる。手で振り込む工程を残さないのが肝でした
  3. 上限が変わったら即座に見直す — カード積立が10万円になった月に設定を変えました。制度の変更はそのまま取りこぼしになります

よくある質問

Q. クレジットカードでの投信積立の上限はいくらですか?

2024年4月に、それまでの月5万円から月10万円に引き上げられました。ただし上限額やポイント還元率は証券会社・カード会社によって異なり、改定されることもあります。 最新の条件をご確認ください。

Q. 「楽天キャッシュ」での積立とは何ですか?

楽天の電子マネーにチャージした残高で投資信託を買い付ける方法です。カード決済とは別枠のため、私はカード10万円と合わせて月15万円の積立が可能になりました。

Q. 「おまかせ振込予約」とは何ですか?

指定した日に、決まった金額を他行へ自動で振り込んでくれるサービスです。私は楽天銀行から給与口座へ毎月10万円を送り、楽天カードの引き落とし分に充てるという使い方をしています。

Q. 銀行の金利が下がったら、投資に回すべきですか?

私はそう判断しましたが、預金と投資は性質がまったく違います。 預金は増えにくい代わりに値動きがなく、投資はその逆です。金利の高低だけで決めるものではなく、その資金をいつ使う予定かで考えるべきだと思います。

まとめ:条件が変わったら、設定も変える

この年にやったことは、新しい商品を選ぶことでも、相場を読むことでもありませんでした。カードの上限が上がり、銀行の金利が下がった。その変化に合わせて、設定を書き換えただけです。

第29回 掛金の所得控除と60歳まで引出不可の制約|iDeCoで自分年金から繰り返し書いてきた通り、放っておくのが正しいのは積立の「継続」であって、設定そのものではありません。 環境は勝手に変わっていきます。気づいて動いた分だけ、手元に残るものが変わります。

※本記事は個人の経験に基づく内容であり、特定の金融商品・金融機関・クレジットカードを推奨するものではありません。記載の積立上限額・金利条件・ポイント還元率・サービス内容はいずれも当時のもので、改定されることがあります。文中の積立金額は私個人の家計における設定であり、金額の多寡を推奨するものではありません。投資信託は価格変動により元本を割り込む可能性があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認のうえ、投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。

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