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第45回 スポット購入でオルカンへ|楽天ポイントは利息で育てる

第45回 ポイ活 家計管理・口座整理

取りに行かない、と決めることもポイ活の一部です。

第44回 クレカ積立で年6,000ポイント|Vポイントを自動再投資はSBI証券でのVポイント戦略を書きました。楽天証券のほうでも、ポイントを無駄なく資産に変える仕組みを回しています。

ただし考え方は少し違います。ポイント獲得に血眼になるのではなく、あくまで「生活のついで」に貯まったものを効率よくオルカンへ流し込む。 それが私の楽天ポイント術です。

この記事の要点

  • 入口は楽天市場の買い物とカード積立10万円+キャッシュ積立5万円
  • 主力のオルカンは「投信残高ポイントプログラム」の対象外。それでも乗り換えない
  • 貯まったポイントはポイント利息に預け、待機資金として寝かせる
  • 2,000〜3,000円分にまとまったら、オルカンをスポット購入
  • 第44回のVポイントが全自動なのに対し、こちらはあえて手動

1. 入口|無理のないポイ活

私の楽天ポイントは、主に以下のルートから自然に貯まっています。

ルート内容
楽天市場日用品などの買い物
楽天カード積立月10万円の決済による付与
楽天キャッシュ積立月5万円のチャージによる付与
ハッピープログラム楽天銀行の取引に応じた付与

第41回 今までの貯金を新NISAへ|非課税枠1,800万円を満額にで組んだ「カード10万円+キャッシュ5万円=月15万円」という体制が、そのままポイントの入口になっています。投資のために作った仕組みが、ポイントも連れてくる形です。

どれも、ポイントのために始めたものではありません。 買い物はもともとするもの、積立はもともとするもの。第44回 クレカ積立で年6,000ポイント|Vポイントを自動再投資のVポイントと同じで、経路を選んだだけです。

2. ⚠️ オルカンは「投信残高ポイント」の対象外

ここは正直に書いておきます。

楽天証券には保有残高に応じてポイントが付く「投信残高ポイントプログラム」がありますが、私が主力としている「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は対象外です。

つまり、

保有ポイント
SBI証券(第44回)オルカンにも付与(年0.0175%)
楽天証券オルカンは対象外

同じ銘柄を持っていても、証券会社によって扱いが違います。 楽天証券側では、保有しているだけでは1ポイントも生まれていません。

それでも、乗り換えません

対象となる銘柄に変えればポイントは付きます。でも、そうはしません。

第44回 クレカ積立で年6,000ポイント|Vポイントを自動再投資で計算したとおり、保有ポイントの原資は信託報酬の一部です。ポイントが付く銘柄は、その分コストが高い可能性があります。ポイント欲しさにコストの高い銘柄を選ぶのは、差し引きで損をしかねません。

第31回 信託報酬0.55%から0.15%へ|低コスト進化版シリーズにでコストの高い銘柄を売って乗り換えたときと、判断の物差しは同じです。取れるポイントを取らない、という選択もあるということです。

※対象銘柄・付与率・プログラムの内容は改定されることがあります。最新の内容は楽天証券の公式サイトでご確認ください。

3. 待機場所|ポイント利息に預ける

貯まったポイントは、すぐに使いません。楽天ポイントクラブの「ポイント利息」に預け入れています。

内容
仕組み預けておくと、残高に応じてポイントが「利息」として増える
位置づけ次の投資タイミングまでの待機場所

銀行預金と同じで、増える額はわずかです。それでも、そのまま財布に入れておくよりは確実にプラスになります。

※ポイント利息の付与率・条件・対象ポイントの種類は変更されることがあります。詳細は楽天ポイントクラブの公式サイトでご確認ください。

4. 出口|2,000〜3,000円分でスポット購入

ポイント利息を含めて残高が2,000〜3,000円分にまとまったら、迷わず楽天証券でオルカンのスポット購入を行います。

毎月の定期積立15万円とは別枠の、ポイントによる追加投資です。

なぜ、まとめてから買うのか

少額でも買えるのに、なぜ貯めてから買うのか。理由は2つあります。

  1. 待っているあいだ、ポイント利息がわずかに増やしてくれる
  2. 買付の回数が減り、手間が減る

仮に月15万円の積立に0.5%が付くとすれば月750ポイント。3,000ポイントに届くのは約4か月なので、年3回ほどのスポット購入になる計算です。

※この750ポイントという数字は、付与率を0.5%と仮定した場合の私の計算です。実際の付与率は銘柄の条件やカードの種類によって異なります。

5. SBIは全自動、楽天は手動

第44回 クレカ積立で年6,000ポイント|Vポイントを自動再投資と並べると、2つの経済圏で扱いがはっきり分かれています。

SBI・Vポイント(第44回)楽天ポイント(第45回)
オルカンの保有ポイント付与あり(年0.0175%)対象外
待機場所なし(すぐ充当)ポイント利息
出口積立代金へ自動充当手動でスポット購入
手間ゼロ数か月に1回

同じ「ポイント投資」でも、設計が違います。 SBI側は考えなくていいことを優先し、楽天側はポイント利息という待機場所があるぶん、まとめて手で買う形にしました。

どちらが正しいというより、その証券会社で使える機能に合わせただけです。片方のやり方をもう片方に押し付けても、うまくいきません。

「獲得にこだわらない」という、こだわり

ポイントには、こういう誘惑があります。

  • ポイントを最大化させるために、必要のない買い物をする
  • 付与率が高いからという理由だけで、信託報酬の高い投資信託を買う

かつての私なら、やっていたかもしれません。

でも投資歴20年を経て辿り着いたのは、「ポイントはあくまで、メインの資産形成を邪魔しない範囲で楽しむおまけ」という考え方でした。

第40回 課税の先送り戦略|評価額2倍のファンド7本を売らない理由で特定口座の7本を売らないと決め、第42回 クレカ積立はつみたて枠へ|成長投資枠を現金にした理由で一括投資ができる状態にしたうえで積立を選んだ。今回も同じで、「取れるのに取らない」という判断です。

できることを全部やるのが最適とは限らない。 これが、この連載を通して繰り返し出てくる結論なのかもしれません。

ポイントを投資に回すときの3つの基準

  1. ポイントのために支出や銘柄を変えない — 買い物も積立も、もともとするもの。ポイントが選ぶ理由になった時点で、順番が逆です
  2. 対象外でも気にしない — オルカンは楽天証券の保有ポイント対象外ですが、乗り換えません。取れないポイントより、払わずに済むコストのほうが大きいことがあります
  3. 使い道を先に決めておく — 私は「2,000〜3,000円分になったらオルカン」と決めています。決めておかないと、貯まったまま失効します

よくある質問

Q. 楽天ポイントは、投資と買い物のどちらに使うべきですか?

1ポイント=1円なので、金額上の有利不利はほとんどありません。 私は投資に回していますが、理由は「使い道を迷わなくて済むから」です。先に決めておけば、貯まったまま失効することもありません。

Q. 「ポイント利息」とは何ですか?

貯まったポイントを預けておくと、残高に応じてポイントが増える仕組みです。銀行預金の利息と同じ考え方で、増える額はわずかですが、使うまでの待機場所として利用しています。

Q. オルカンは楽天証券の保有ポイントの対象外なのですか?

私が確認した時点では対象外でした。 同じ銘柄でもSBI証券では付与対象なので、証券会社によって扱いが違います。 対象銘柄は改定されるため、最新の内容は公式サイトでご確認ください。

Q. ポイントが付く銘柄に乗り換えたほうが得ですか?

そうとは限りません。 保有ポイントの原資は信託報酬の一部なので、ポイントが付く銘柄ほどコストが高い可能性があります。ポイントの差より信託報酬の差が大きければ、差し引きで損をします。

Q. ポイントはいくら貯まってから使えばよいですか?

少額でも買えますが、私は2,000〜3,000円分を目安にしています。 待っているあいだポイント利息がわずかに増やしてくれることと、買付の回数が減って手間が少ないことが理由です。

まとめ:淡々としたサイクルが、いちばん続く

仕組みに乗って自然に貯まったものを、利息で少し膨らませ、資産(オルカン)へ還元する。

派手さはありませんが、このサイクルは止まりません。 頑張らなくていいからです。

第43回 全自動&手数料ゼロでお金を動かす!|ネット銀行をフル活用で銀行の無料枠、第44回 クレカ積立で年6,000ポイント|Vポイントを自動再投資でVポイント、そして今回の楽天ポイント。どれも「もともとやることの経路を変えただけ」で、新しい努力は1つも足していません。

続くかどうかは、意志の強さではなく、仕組みの軽さで決まる。 20年かけて、そう思うようになりました。

次回予告|次回は、まだ正解に辿り着いていない話です。手書きの家計簿とアプリを併用している、家計管理の試行錯誤をお届けします。

※本記事は個人の経験に基づく内容であり、特定の金融商品・金融機関・クレジットカード・ポイントサービスを推奨するものではありません。記載のポイント付与率・対象銘柄・プログラムの内容・ポイント利息の条件はいずれも執筆時点のもので、改定されることがあります。文中のポイント数は仮定した付与率にもとづく私の計算であり、実際の付与額を保証するものではありません。投資信託は価格変動により元本を割り込む可能性があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認のうえ、投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。

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