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第39回 地方銀行を全解約|手数料880円で管理をシンプルに

第39回 地方銀行 家計管理・口座整理

口座を1つ減らすことが、これほど気持ちを軽くするとは思いませんでした。

2025年、私の資産管理は大きな転換点を迎えました。長年メイン口座の一つとして利用してきた地方銀行の口座を、思い切って全解約したのです。

それは、銀行の再編に対応し、管理のストレスをゼロにするための「最後の大掃除」でした。

この記事の要点

  • きっかけは、利用していた地方銀行の合併による手続きの煩雑化
  • 2025年1月、10年前にこの銀行で買った個人向け国債が満期償還
  • 2025年10月、窓口で全解約。普通・定期・外貨・公共債とすべてを閉じた
  • 残高を移す振込手数料は880円
  • 資金ルートから中継地点が1つ消え、住信SBIネット銀行の中で完結するように

1. 合併と手続きの煩わしさ

きっかけは、利用していた地方銀行が他行と合併したことでした。

システム統合に伴い、ネットバンキングの操作画面が一新され、再設定や新しいセキュリティ項目の登録など、ユーザー側の手間が大幅に増えてしまったのです。

これまでは、この口座から住信SBIネット銀行(現:ドコモSMBTネット銀行)の「定額自動入金」を利用して、毎月20万円を自動で吸い上げ、新NISAの積立資金(現金分)に充てていました。

しかし、「合併のたびに設定に振り回されるのはもう終わりにしたい」という思いが強くなっていました。

2. 2025年1月、10年国債の満期

決断を後押ししたのは、2025年1月の出来事でした。

10年前にその地方銀行の公共債口座で購入していた「個人向け国債(10年物)」が満期を迎え、無事に償還されたのです。

第22回 個人向け国債で時間外手数料ゼロ|利息より確実なポイ活と優遇で書いた、ATMの時間外手数料を無料にするために買った、あの国債です。2015年1月に買ったものが、ちょうど10年後の2025年1月に戻ってきました。

目的を果たし終えた資産が、ちょうど手元に返ってきた。 まとまったキャッシュが戻ってきたこのタイミングこそ、複雑に絡み合った口座を整理する絶好のチャンスだと確信しました。

3. 窓口での格闘と、最後の手数料

2025年10月、私は意を決して銀行の窓口へ向かいました。

この口座は、単なる貯金箱ではありませんでした。普通預金、定期預金、外貨預金、そして国債を管理する公共債口座と、あらゆる取引が紐付いていたのです。

実際にかかったもの
所要時間窓口での手続きは非常に長時間。長年の取引履歴を一つずつ紐解き、クローズしていく作業
送金コスト残高を住信SBIネット銀行へ一括で移す際の振込手数料 880円

一見、手数料はもったいないようにも感じますが、これから先、何十年も続く「通帳記帳のために窓口へ行く手間」を考えれば、これは「自由とシンプルさを買うための投資」だと割り切りました。

4. 中継地点が、一つ消えた

解約して手元に戻った資金は、すべて住信SBIネット銀行のハイブリッド預金へと入金しました。これにより、資金の流れは驚くほどシンプルになりました。

【Before】地方銀行 ─定額自動入金20万円→ 住信SBI ─自動振替→ ハイブリッド預金 → 新NISA【After】住信SBI(ハイブリッド預金) → 新NISA

中継地点が一つ消え、住信SBIネット銀行の中で完結するようになったことで、管理の視認性は劇的に向上しました。

8年前と、同じことをしていた

振り返ると、これは第30回 投資信託の移管手数料6,480円|証券口座をひとつに集約でやったことの繰り返しでした。

第30回(2017年)第39回(2025年)
対象ゆうちょ銀行の投資信託地方銀行の口座すべて
支払った額移管手数料 6,480円振込手数料 880円
手に入れたもの証券口座の一元管理銀行口座の一元管理

支払ったのは手数料ですが、買ったのはどちらも「シンプルさ」でした。 8年の間隔を空けて、まったく同じ判断をしていたことになります。

口座管理も「シンプルイズベスト」

第22回 個人向け国債で時間外手数料ゼロ|利息より確実なポイ活と優遇や第37回 新NISA1,800万円を最速5年で|全自動で月30万円積立で書いた通り、かつての私は「ペイオフ対策で分散する」という考え方を大切にしていました。その安心感も確かに価値があります。

しかし今の私にとって最も重要なのは、「自分がすべての資産の流れを、迷いなく完璧に把握できていること」です。

※預金保険(ペイオフ)による保護には上限があります。集約する場合は、その点を理解したうえでご判断ください。どちらを優先するかは、資産の規模や考え方によって異なります。

地方銀行口座を閉じたことで、私の資産形成システムは、無駄な贅肉が一切ない「完成形」へとまた一歩近づいたのです。

口座を解約するときの3つの準備

実際にやってみて、先に知っておきたかったことです。

  1. 紐付いている取引をすべて洗い出す — 私の口座には普通・定期・外貨・公共債がぶら下がっていました。どれか一つでも残っていると、口座は閉じられません
  2. 区切りのタイミングを待つ — 定期や債券の満期を待てば、途中解約による不利を避けられます。私は国債の償還を待ちました
  3. 残高の移し方と手数料を先に決めておく — 一括送金なら手数料は1回分で済みます。窓口で慌てて決めないよう、事前に調べておくと安心です

よくある質問

Q. 使っていない銀行口座は解約したほうがよいですか?

管理できる数に収めるのが基本だと思います。私は口座が多いこと自体より、合併のたびに設定をやり直す手間が負担になっていました。使っていないなら閉じるほうが、把握しやすくなります。

Q. 解約にはどれくらい時間がかかりますか?

私の場合は、普通預金・定期預金・外貨預金・公共債口座がすべて紐付いていたため、窓口でかなりの時間を要しました。 取引の種類が多いほど長くなります。時間に余裕をもって行かれることをおすすめします。

Q. 残高を別の銀行へ移すのに手数料はかかりますか?

私は880円かかりました。金額や振込方法、銀行によって異なります。 現金で引き出す方法もありますが、大きな金額を持ち歩くリスクを考えて、私は振込を選びました。

Q. ペイオフ対策の分散はもうしなくてよいのですか?

そうは思いません。 預金保険による保護には上限があるため、資産の規模によっては分散に意味があります。私の場合は資金の大部分を投資に移していたこと、そして管理のしやすさを優先したことから、この判断になりました。

まとめ:10年前の自分が、片づけを手伝ってくれた

2015年に買った国債が、2025年に戻ってきた。そのお金が、口座を閉じる最後のひと押しになりました。

ATM手数料を無料にするために買った10万円の国債は、10年間その役目を果たし、最後に「もうこの銀行は要らないよ」と教えてくれたようにも思います。

整理とは、過去の選択にきちんと区切りをつけることなのかもしれません。

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※本記事は個人の経験に基づく内容であり、特定の金融機関や金融商品を推奨するものではありません。記載の手数料・手続きの内容は当時のもので、金融機関や時期によって異なります。預金保険制度による保護には上限があります。口座の解約や資産の集約にあたっては、各金融機関にご確認のうえ、ご自身の責任でご判断ください。

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