第33回 月14万2千円の自動積立|仕組みを作ってほったらかしの全体像

第33回 自動積立 投資信託いろいろ
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設定を終えてしまえば、あとは何もしなくていい。 それが、10年以上かけてたどり着いた形でした。

2019年(令和元年)12月。資産をSBI証券へ集約し、さらに楽天証券をサブ口座として加えたことで、私の投資環境は一つの完成形を迎えました。

この時の積み立て状況を振り返ると、いかに「効率」と「シンプルさ」を両立させるかに知恵を絞っていたかが分かります。

この記事の要点

  • 3つの口座で6本のファンドを積み立てる体制が完成
  • 合計は月14万2千円(+年2回のボーナス時に各2万円)
  • 三菱UFJ銀行を起点に、資金移動をすべて自動化
  • SBIは「定額自動入金サービス」、楽天は「カード決済」と経路を分けた
  • 月々の不足は年間収支で捉えることで解決した

2019年12月時点:積み立て状況一覧

当時のポートフォリオは、守りの「8資産均等型」を土台にしつつ、攻めの「全世界株式(含む日本・除く日本)」を組み合わせた、非常に盤石な構成でした。

運用口座銘柄名積立金額(月額)
SBI証券(つみたてNISA)eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)30,000円(+年2回 各2万円)
SBI証券(特定口座)ニッセイ 日経平均インデックス10,000円
SBI証券(特定口座)ニッセイ 外国株式インデックス20,000円
SBI証券(特定口座)eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)20,000円
楽天証券(特定口座)eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)50,000円
iDeCo(SBI証券)eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)12,000円
合計6本142,000円

月14万2千円。ボーナス時の4万円を加えると、年間およそ174万円を積み立てていた計算になります。

月1万円で再デビューした2014年から5年。金額は14倍になっていました。

「手間」を徹底的に省くお金の流れ

複数の口座を運用する上で最もこだわったのが、「お金の流れを自動化し、シンプルに保つこと」でした。

メインバンクである三菱UFJ銀行を中心に、次のような仕組みを構築しました。

三菱UFJ銀行(給与振込口座)
  ├─ ① 定額自動入金 ─→ 住信SBIネット銀行 ─→ ハイブリッド預金 ─→ SBI証券  
  └─ ② カード引き落とし ─→ 楽天カード決済 ─────────→ 楽天証券

① SBI証券ルート:住信SBIネット銀行の「神機能」を活用

三菱UFJ銀行から資金を移す際、住信SBIネット銀行(現:ドコモSMBTネット銀行)の「定額自動入金サービス」をフル活用しました。

定額自動入金サービスとは 他行(私の場合、三菱UFJ銀行)の自分名義の口座から、指定した金額を毎月自動で引き落とし、住信SBIネット銀行へ入金してくれるサービスです。手数料無料で自動的にお金が「引っ越してくる」ため、振り込みの手間が一切ありません。

ここからさらに、ハイブリッド預金に定額自動振替することで、住信SBIネット銀行にある資金が自動的に投資信託の買い付けに充てられる仕組みを整えました。

② 楽天証券ルート:シンプルさを優先したカード決済

楽天カードの引き落とし口座を三菱UFJ銀行に設定し、カード決済で積み立てを行いました。

ここが私のこだわりです。 楽天銀行を引き落とし口座にした方がポイント還元率は上がりますが、あえてメインバンクの三菱UFJ銀行に統一しました。

複数の銀行にお金を分散させるよりも、入口を一つに絞ることで、「お金の流れをシンプルに把握すること」を優先したためです。

還元率より、把握しやすさ。 ポイントを追いかけて経路が複雑になれば、どこかで管理が破綻すると考えました。

家計管理の知恵:ボーナスを含めた「年間管理」

毎月の積立額が大きくなったため、月々の給与だけでは赤字が出ることもありました。しかし、そこは「年間収支」で捉えることで解決しました。

「月々の不足分はボーナスで補填し、年間を通して赤字にならなければOK」

というルールを自分の中で設けたのです。これにより、家計の安定を守りながら、可能な限り大きな金額を資産運用に回すことができました。

第17回では、生活が苦しくなって積立額を下げました。今回は月単位では赤字でも、年単位では黒字という見方に切り替えることで、金額を下げずに済んでいます。同じ「続ける」でも、やり方は一つではありません。

仕組みを作るときの3つの原則

10年以上かけてたどり着いた、私なりの原則です。

  1. 入口を一つに決める — すべての流れの起点を給与振込口座にしました。ここが複数あると、全体像が見えなくなります
  2. 経路ごとに手段を固定する — SBIは自動入金、楽天はカード決済。どの口座がどう動くかを迷わないようにしました
  3. ポイントより把握しやすさを優先する — 還元率を追うと経路が増えます。続く仕組みであることのほうが、長期では効きます

よくある質問

Q. 「定額自動入金サービス」とは何ですか?

他行の自分名義の口座から、毎月決まった額を自動で引き落として入金してくれるサービスです。私は三菱UFJ銀行から住信SBIネット銀行への移動に使っていました。手数料がかからない点が大きな利点でした。

Q. 口座が複数あると管理が大変ではありませんか?

お金の流れを固定してしまえば、口座数はあまり問題になりません。 大切なのは「どこからどこへ、いくら動くか」を自分が把握できているかどうかです。私は起点を1つに絞ることで解決しました。

Q. 月々の家計が赤字になっても積立を続けてよいのですか?

私は年間収支で黒字なら問題なしというルールにしていました。ただしこれは、ボーナスという補填手段があったからできたことです。赤字を借入で埋めるような形は避けるべきだと思います。

Q. ポイント還元率を優先しなかったのはなぜですか?

楽天銀行を引き落とし口座にすれば還元率は上がりましたが、資金の入口が2つになります。 還元で得られる額より、流れを一目で把握できることのほうが、私にとっては価値が大きいと判断しました。

まとめ:昭和の学校貯金と、同じことをしていた

振り返ると、私がやっていたのは第2回で書いた昭和の学校貯金とまったく同じでした。

生活圏内に窓口があり、締め切りが決まっていて、毎月必ず起きる。 廊下の臨時窓口が自動入金サービスに変わっただけです。

理想のファンド(オルカン)を手に入れ、資金移動の仕組みも整った。窓口で50万円の投資信託を買ったあの日から数年、私は自分の手で、強固な「資産形成マシーン」を作り上げたのです。

※本記事は個人の経験に基づく内容であり、特定の金融商品や金融機関を推奨するものではありません。記載の商品名・サービス名・積立金額はいずれも2019年当時のもので、現在の内容とは異なります。各サービスの仕様・手数料・ポイント還元率は変更されることがあります。投資信託は価格変動により元本を割り込む可能性があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認のうえ、投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。

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