第32回 投資者保護基金を意識しネット証券をもう一つ|オルカン爆誕

第32回 楽天証券とオルカン 投資信託いろいろ
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資産が増えてくると、「どう増やすか」と同じくらい「どう守るか」が気になり始めます。

SBI証券をメインに運用を続けてきた私ですが、2018年末、新たな一歩を踏み出しました。それは、楽天証券と楽天銀行の口座開設です。

そこには「資産の守り」と「ポイントの活用」という、二つの明確な狙いがありました。

この記事の要点

  • 投資者保護基金の補償上限を意識し、証券会社を2社に分けた
  • じぶん銀行を解約し、資金を楽天銀行へ集約
  • 楽天銀行と楽天証券を「マネーブリッジ」で連携
  • 三菱UFJ銀行を起点に、楽天カード決済で月5万円の積立ルートを構築
  • 2019年1月、ついに「オルカン」の積立を開始

① 投資者保護基金を意識した「証券会社の分散」

資産が積み上がってくるにつれ、投資信託そのものの安全性はもちろんですが、万が一の事態に対する「備え」も意識するようになりました。

そこで基準としたのが「投資者保護基金」です。

投資者保護基金とは 証券会社が破綻し、分別管理に不備があった際などに、一人あたり最大1,000万円まで補償してくれる制度。

「一つの証券会社だけにすべてを預けるよりも、複数の口座に分けて保有した方が、より確実な守りになる」と考えたことが、楽天証券を開設した大きな理由の一つでした。

※証券会社が預かる資産は法律上、会社の資産と分けて管理(分別管理)することが義務づけられています。投資者保護基金は、その分別管理に不備があった場合などに備える仕組みです。制度の詳細は日本投資者保護基金の公式サイトでご確認ください。

② 「楽天経済圏」の活用とスマートな資金ルート

楽天市場を頻繁に利用していたこともあり、銀行・カード・証券を連携させる「楽天経済圏」の仕組みを導入しました。

資金の整理として、かつてメインの一つだった「じぶん銀行」を解約し、その資金を楽天銀行へ移動。楽天銀行と楽天証券を「マネーブリッジ」で連携させ、金利優遇を受けられるようにしました。

そして、給与から自動で積み立てが行われるルートを組みました。

順番やったこと
1メインの給与振込口座である三菱UFJ銀行を、楽天カードの引き落とし口座に設定
2楽天証券で投資信託を「カード決済」で積み立てる設定を実施(毎月50,000円)
3給与から自動的に資産が積み上がり、同時に楽天ポイントも貯まるルートが完成

第26回では銀行引落で自動化しましたが、今回はそこに「支払いでポイントが貯まる」という一段が加わりました。同じ積立でも、経路を変えるだけで得られるものが増えるのだと知りました。

2019年1月、ついに「オルカン」の積立開始

2018年12月に手続きを終え、2019年1月から楽天証券で新たな積み立てをスタートさせました。ここで選んだのが、現在では投資信託の代名詞とも言えるあの銘柄です。

項目内容
積立銘柄eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
積立額毎月50,000円

これまで日本株式や外国株式を組み合わせて「自作」してきましたが、「これ1本で日本を含む全世界に投資できる」という、いわゆる「オルカン」の登場は衝撃でした。

「私がずっと探し求めていた究極の1本はこれだ」と確信し、楽天証券の枠はこの最強の1本に託すことに決めたのです。

「オール・カントリー」と「除く日本」の違い

第28回で私が買い始めたのは「全世界株式(除く日本)」でした。今回の「オール・カントリー」とは、名前は似ていても中身が違います。

全世界株式(除く日本)全世界株式(オール・カントリー)
投資対象日本を除く先進国・新興国日本を含む全世界
日本株式別途購入が必要1本に含まれる

第27回で私がニッセイの日経平均インデックスを別に買っていたのは、まさにこの「日本」を補うためでした。

オルカンなら、その1本で足ります。 何年もかけて手作りしてきた組み合わせが、たった1つの商品に置き換わってしまった。悔しさよりも、ありがたさのほうが大きかったのを覚えています。

変化を味方につけ、最適解を更新する

SBI証券での「8資産均等型」を中心とした守りと、楽天証券での「オルカン」による攻め。

SBI証券楽天証券
役割守り攻め
主な銘柄8資産均等型(つみたてNISA)オルカン(カード決済積立)
資金ルートハイブリッド預金三菱UFJ銀行→楽天カード

二つの証券会社を使い分けることで、資産形成は「安心感」と「成長性」を兼ね備えた、より強固なものへ進化しました。

ネット証券のサービス競演を味方につけ、その時々のベストな選択を取り入れていく。2019年、私の投資スタイルは一つの大きな完成形へと近づいていました。

証券会社を分けるときの3つの視点

2社体制にしてみて、判断の軸になったことです。

  1. 役割をはっきり分ける — 私は「守りのSBI」「攻めの楽天」と決めました。同じものを両方で買うと、分けた意味が薄れます
  2. 資金ルートを口座ごとに固定する — どの銀行からどこへ流れるかを決めておくと、管理が破綻しません
  3. 増える手間と、得られる安心を比べる — 口座が増えれば確認先も増えます。第30回で集約したばかりの私が、あえて分けたのは目的があったからです

よくある質問

Q. 「オルカン」とは何ですか?

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の通称です。これ1本で日本を含む全世界の株式に分散投資できるインデックスファンドで、多くの個人投資家に選ばれています。

Q. 「除く日本」との違いは何ですか?

日本株式を含むかどうかです。「除く日本」を選ぶ場合は、日本株式を別のファンドで補う必要があります。オルカンは1本で日本も含まれます。

Q. 証券会社は複数に分けたほうがよいのですか?

私は投資者保護基金の補償上限を意識して2社に分けました。ただし口座が増えれば管理の手間も増えます。 分ける目的が自分の中ではっきりしているかどうかで判断されるとよいと思います。

Q. カード決済での積立にはどんな利点がありますか?

積み立てながらカードのポイントが貯まる点です。ただし上限額や還元率は各社のサービス内容によって変わり、改定されることもあります。 利用前に最新の条件をご確認ください。

まとめ:守りを固めてから、攻めを足す

この年にやったのは、増やす方法を変えることではありませんでした。万が一への備えを整え、そのうえで理想の1本を迎え入れるという順番です。

何年もかけて自作してきた組み合わせが1本の商品に置き換わったとき、少し寂しくもありました。けれどよりよい選択肢が出たら乗り換える。それが第29回 掛金の所得控除と60歳まで引出不可の制約|iDeCoで自分年金から続けてきた姿勢でもあります。

※本記事は個人の経験に基づく内容であり、特定の金融商品や金融機関を推奨するものではありません。記載の商品名・サービス名・積立の条件はいずれも当時のもので、現在の内容とは異なる場合があります。投資者保護基金の補償内容、クレジットカード決済による積立の上限額やポイント還元率は変更されることがあります。最新の情報は各機関および各社の公式サイトでご確認のうえ、投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。

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