本記事にはプロモーションを含みます。

第44回 クレカ積立で年6,000ポイント|Vポイントを自動再投資

第44回 ポイント還元 家計管理・口座整理

1ポイントは1円です。問題は、それを何に使うかだけです。

資産形成を効率化するうえで、SBI証券と三井住友カードの連携によるポイント戦略は欠かせません。私は「Vポイント」を軸に、貯まったポイントが勝手に再投資や支払いに回る仕組みを作っています。

設定を一度済ませてしまえば、あとは普段どおり生活するだけ。考えなくていいポイ活です。

この記事の要点

  • ポイントの入口は2つ。カード積立と投信マイレージ(投資信託の保有)
  • つみたて投資枠の月10万円を三井住友カード(NL)で決済し、0.5%=月500ポイント
  • ただし年間利用額10万円未満だと付与率0%。固定費をこのカードに集めて条件をクリア
  • 出口は投資信託積立への自動充当。操作なしでポイントが資産に変わる
  • 循環の価値は複利ではなく、ポイントを使い忘れないこと

1. 入口その①|カード積立で月500ポイント

第42回 クレカ積立はつみたて枠へ|成長投資枠を現金にした理由で書いたとおり、現在はつみたて投資枠(月10万円)を三井住友カード(NL)で決済しています。

計算
積立額月10万円
付与率0.5%
毎月のポイント500ポイント
年間6,000ポイント

月10万円のカード積立で、年6,000ポイント。 これは私の計算ですが、やっていることは「新NISAの枠を埋める」だけです。追加の支出はゼロです。

2. ⚠️ 付与率は「年間利用額」で決まる

ここは見落とすと怖いところです。三井住友カード(NL)の場合、積立によるポイント付与率は「カードの年間利用額(積立額を除く)」に応じて変動します。

年間利用額(積立額を除く)積立への付与率
10万円以上0.5%
10万円未満0.0%

0.5%か0%か。中間はありません。 条件を満たさなければ、月10万円を積み立てていても1ポイントも付かない計算になります。

年10万円を12か月で割ると、月あたり約8,334円。私はこの条件を、電気・ガス代といった固定費のカード払いと、ドラッグストアなどの買い物をこのカードに集約することでクリアしています。

一部のスーパーではその店舗に特化した別カードを使っていますが、それ以外をまとめるだけで条件は自然に届きます。

大事なのは、もともと払う支出を寄せているだけだという点です。 条件のために新しい買い物を増やしたら、6,000ポイントのために10万円使うことになり、本末転倒です。

※付与率の判定条件・対象となる利用額の範囲・カードの種類ごとの違いは改定されることがあります。最新の内容は三井住友カードおよびSBI証券の公式サイトでご確認ください。

3. 入口その②|投信マイレージ(持っているだけで貯まる)

SBI証券では、保有している投資信託の平均保有金額に応じて毎月ポイントが付与されます。付与率は銘柄ごとに設定されています。

銘柄付与率(年率)保有100万円あたり/年保有1,000万円あたり/年
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)0.0175%175ポイント1,750ポイント
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)0.05%500ポイント5,000ポイント

右の2列は、付与率から私が計算したものです。持っているだけでポイントが発生するのは、長期投資において確かに魅力です。

※付与率は2024年時点の一例です。運用状況や規約の改定により随時変更される可能性があるため、最新の状況は公式サイトでご確認ください。

4. カード積立と投信マイレージ、どちらが効くのか

ここは計算してみて驚きました。

オルカンの投信マイレージだけで年6,000ポイントを得るには、いくら保有していればよいか。

金額
必要なポイント年6,000ポイント
オルカンの付与率年0.0175%
必要な保有額約3,429万円

一方、カード積立は月10万円の決済で同じ6,000ポイントです。

効率はまったく別次元でした。 投信マイレージは「おまけ」として受け取るもので、狙って増やすものではない。ポイントを本気で取りに行くなら、カード決済の枠を使い切るほうが圧倒的に早いという結論になります。

5. ⚠️ 付与率で銘柄を選ぶと、逆に損をする

上の表を見ると、8資産均等型のほうが付与率が高く見えます。差は0.05%−0.0175%=0.0325%です。

ですが、ここで銘柄を乗り換えようとは思いません。

低コストな銘柄ほど付与率が低いのは偶然ではありません。 投信マイレージの原資は信託報酬の一部なので、信託報酬が高い銘柄ほど付与率も高くなる傾向があります。つまり、

  • ポイントの差:0.0325%
  • 信託報酬の差:銘柄によってはこれより大きい

差し引きすると、ポイントの多い銘柄のほうが結果的に高くつく場合があります。 第31回 信託報酬0.55%から0.15%へ|低コスト進化版シリーズにでコストの高い銘柄を売って乗り換えたときと、見るべき数字は同じです。

ポイントは選んだ結果として受け取るもので、選ぶ理由にはしない。 これが私の線引きです。

6. 出口|投資信託積立への自動充当

貯まったポイントをどう使うかが、効率化の鍵です。

私はSBI証券のメインポイントを「Vポイント」に設定し、ポイント利用の設定を「投資信託積立」にしています。

内容
充当先設定している「オルカン」の積立代金
操作不要。ポイントが発生するたびに自動で充当される
結果ポイントが自動で「資産」に形を変えていく

循環の本当の価値は、複利ではありません

ここは正直に書いておきます。

年6,000ポイントを投資に回すと、その分だけ保有額が増えます。でも増えた6,000円分にオルカンの付与率0.0175%を掛けると、年1ポイントです。循環による上乗せは、ほぼ無視できる大きさです。

では何が価値なのか。使い忘れて失効させないことです。

ポイントは意識して使おうとすると、「何に使うか」を毎回考える手間が発生します。自動充当にしておけば、考えずに済み、取りこぼしもない。 これは金額では測れない利点だと思っています。

7. 日常生活への還元|固定費と買い物

投資以外でも、Vポイントは家計を支えています。

使い道内容
インフラ代電気代・ガス代の支払いに充当
普段の買い物Vポイントアプリやタッチ決済で、コンビニ・ドラッグストアなどで利用

とくにコンビニなどでのスマホのタッチ決済は還元率が高く、そこで貯まったポイントがまた投資に回るという循環が生まれています。

※タッチ決済の還元率や対象店舗の条件は、カードの種類や時期によって異なります。最新の内容は公式サイトでご確認ください。

11年前の65ポイントから、月500ポイントへ

第22回 個人向け国債で時間外手数料ゼロ|利息より確実なポイ活と優遇で、三菱UFJ銀行で国債を保有してPontaポイントを貯めていた話を書きました。

第22回(2021年)第44回(2026年)
貯める方法国債などの運用商品残高カード積立の決済
月あたり65ポイント500ポイント
倍率—約7.7倍

同じ「ポイ活」でも、仕組みを変えるとここまで差が出ます。 11年前の私は残高を置くことでポイントを得ていましたが、今はもともとやっている投資の決済方法を変えただけです。

なお楽天ポイントは第38回の楽天カード・楽天キャッシュ経由で別系統で貯まっています。Vポイントと楽天ポイント、2つの経済圏を並行させているのが現状です。

ポイントの仕組みを組むときの3つの基準

  1. 付与の条件を先に確認する — 年間利用額10万円未満なら付与率0%。条件を満たさないと、月10万円を積み立てても1ポイントも生まれません
  2. もともと払う支出だけを寄せる — 電気・ガスなど、どうせ払うものをカードに集める。条件のために新しい支出を作るなら、ポイント以上に出ていきます
  3. 付与率で銘柄を選ばない — 投信マイレージの差より、信託報酬の差のほうが大きいことがあります。ポイントは結果として受け取るものです

よくある質問

Q. 三井住友カードでの積立は、必ずポイントが付くのですか?

カードの年間利用額によって付与率が変わります。 私が使っている一般的なカードの場合、積立額を除く年間利用額が10万円以上で0.5%、10万円未満だと0.0%という条件でした。カードの種類や時期によって異なるため、公式サイトでの確認が必要です。

Q. 投信マイレージはどれくらい貯まりますか?

付与率から計算すると、オルカンなら保有100万円あたり年175ポイントです。コストの低い銘柄ほど付与率も低いため、金額としては控えめです。狙って増やすものではなく、持っていれば付いてくるものだと考えています。

Q. ポイント付与率の高い銘柄を選んだほうが得ですか?

そうとは言えません。 投信マイレージの原資は信託報酬の一部なので、コストが高い銘柄ほど付与率も高くなる傾向があります。ポイントの差より信託報酬の差のほうが大きければ、差し引きで損をします。

Q. カード積立と投信マイレージでは、どちらが効率的ですか?

カード積立です。 オルカンの投信マイレージで年6,000ポイントを得るには約3,429万円の保有が必要ですが、カード積立なら月10万円の決済で同額になります(私の計算)。まずカード決済の枠を使い切るほうが早いと思います。

Q. 貯まったポイントは、投資に回すべきですか?支払いに使うべきですか?

どちらも1ポイント=1円なので、金額上の有利不利はほとんどありません。 私は投資信託の積立に自動充当する設定にしていますが、理由は得だからではなく使い忘れて失効させないためです。

まとめ:ポイントも、資産の一部として扱う

1ポイントは1円に過ぎません。でも、それを「追加の投資資金」または「固定費の削減原資」として扱うかどうかで、扱い方が変わります。

今回の記事で計算してわかったのは、この3つでした。

  • カード積立の年6,000ポイントは、追加の支出なしで生まれている
  • 投信マイレージはおまけ。狙うものではない
  • 循環の価値は複利ではなく、考えなくて済むこと

第43回 全自動&手数料ゼロでお金を動かす!|ネット銀行をフル活用で銀行の無料枠の話を書いたときと、構造は同じです。もともとやることの経路を変えるだけで、落ちるものが増える。 新しい努力を足しているわけではありません。

設定さえ一度済ませれば、あとは普段どおり生活し、投資を続けるだけ。 この「考えなくていいポイ活」こそが、20年という長期戦を支えるインフラだと思っています。

次回予告|第45回 スポット購入でオルカンへ|楽天ポイントは利息で育てるは、もうひとつの経済圏の話です。楽天ポイントを利息で育ててオルカンに変える、同じようで設計の違うサイクルをお届けします。

※本記事は個人の経験に基づく内容であり、特定の金融商品・金融機関・クレジットカードを推奨するものではありません。記載のポイント付与率・付与条件・年間利用額の判定方法・対象銘柄はいずれも執筆時点または文中に記した時点のもので、改定されることがあります。文中のポイント数・必要保有額は公表されている付与率をもとにした私の計算であり、実際の付与額を保証するものではありません。投資信託は価格変動により元本を割り込む可能性があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認のうえ、投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました